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アート・ヒストリー(AH)

レクチャー全12回
2018年5月〜2019年1月
過去200年のアートの歩みを学びます。アートは、いつ頃から現代アートと呼ばれるようになり、また何を表すようになったのでしょうか。この問いを忘れずに、19世紀フランスのマネやセザンヌから現在活躍しているアーティストまでを眺めてゆきます。現代アートの基礎的な知識や考え方を身につけたい方であれば、どなたでも受講することができます。

スクールお申し込み方法

件名を「スクール申込」とし、申込種別番号、住所、氏名、年齢、電話番号をご記入の上、school@artto.jpまでメールをお送りください。受付後、お振込と受講に関するご案内をメールでお知らせいたします。原則として、お申し込み完了後の変更、キャンセルおよび返金は受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

受講方法/受講料はこちらから

アートが先か、美術館が先か?

2018年5月26日(土)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

アートは、いつ頃から美術館で見るものになったのか、またそうなってからアートはどのように変わっていったのかを眺めます。16世紀ヨーロッパの大航海時代の貴族によるコレクションや18世紀末に開館したパリのルーヴル美術館、20世紀に入ってから開いたニューヨーク近代美術館などに触れながら、美術館とアートの影響関係について思いを巡らせます。

近現代絵画のミッション―エドゥアール・マネからゲルハルト・リヒターへ 

2018年6月9日(土)

講師: 沢山遼

絵画の歩みをとおして、現代アートへの道を探ります。絵画の150年の歩みは、写真や映像などとの影響関係にありました。また、そこでさまざまなイズムやアートが林立し、多様化したとも言われます。しかし、表現形式の多様化の背景には、ほとんどすべての近現代絵画を貫く、大きなミッション(使命)がありました。では、そのミッションとは何か? 芸術と社会の変化にも目を配りながら、絵画の歴史を見つめ直します。

マルセル・デュシャンと20世紀のアート

2018年6月23日(土)

講師: 小澤慶介

今年は、マルセル・デュシャンの没後50年。今でもアーティストやキュレーターに大きな影響を与えているデュシャンの作品や言葉をとおして、アートとは何かについて考えます。見た目の快楽から思考の快楽へとアートを導いたデュシャンは、現代アートを語る上で重要な人物であると言ってもいいでしょう。《階段を降りる裸体No. 2》や《泉》などにまつわるエピソードから、デュシャンの思考と態度を眺めはじめます。

アヴァンギャルドたちの大西洋横断

2018年7月14日(土)

講師: 沢山遼

第一次世界大戦の前後の前衛芸術をとおして、ヨーロッパからアメリカへ渡っていった前衛芸術の軌跡を追います。マルセル・デュシャンやフランシス・ピカビア、マン・レイ、ジョージア・オキーフなどのアーティスト、また「アーモリー・ショー」などの展覧会などをとおして、芸術の中心がアメリカへ移行してゆく時期を眺めます。

彫刻とインスタレーション

2018年7月28日(土)

講師: 小澤慶介

台座に固定されていた彫刻が、次第にそこから解放されていった流れを追います。19世紀末のロダンやピカソからはじめ、アートが人物やモノだけではなく、美術館や社会との関係を扱うようになった20世紀後半までを見てゆきます。リチャード・セラの《傾いた弧》やロバート・スミッソンの《スパイラル・ジェッティ》などは、造形そのものよりも、もしかしたらそれを取り囲む空間との関係を問題にしていたのかもしれません。

写真がアートになるとき

2018年8月4日(土)

講師: 小澤慶介

1830年代に発明された写真術は、イメージが複製されるという点で、私たちの世界の見方を大きく揺るがすとともに、絵画などの既存のアートに対しても大きな影響を与えました。それらの影響関係を踏まえながら、写真の歴史を見てゆきます。19世紀末にパリで活動したウジェーヌ・アッジェや20世紀前半にドイツで活動したアウグスト・ザンダー、また戦後アメリカのウォーカー・エヴァンズなどは、その時代の何をどのように表したのでしょうか。

映像の誕生と21世紀のアート

2018年9月8日(土)

講師: 小澤慶介

19世紀末にエジソンやリュミエール兄弟によって発明された映像は、映画やテレビといった伝達の方法とともに、私たちの世界の認識に大きな影響を与えてきました。資本や技術のある人たちが、大衆の心理を操作してゆく20世紀をとおして、アーティストたちはどのようにそれに立ち向かい、作品を作っていったのでしょうか。マン・レイやモホリ・ナジなどの初期の実験映像のほか、ナムジュン・パイクやブルース・ナウマンなどの1960年代のビデオアート、さらに現代の映像インスタレーションを見てゆきます。

戦後日本のアートの歩み

2018年9月29日(土)

講師: 小澤慶介

戦後の日本には、自主的に活動するアーティストたちのグループが次から次へと生まれては消えてゆきました。夜の会や実験工房、具体美術協会、九州派など、その活動は都市圏にとどまるものではありませんでした。そうした数々のグループの受け皿となっていた読売アンデパンダン展や、高度経済成長を遂げてゆく日本社会にも触れながら、戦後日本の熱き前衛芸術の歩みを紹介します。

1990年代のアートと多文化主義

2018年10月20日(土)

講師: 小澤慶介

国境を越えて人とモノと資本の行き来が加速しはじめた時代のアートの課題について考えます。資本主義の波が全世界を飲み込んでいった1990年代は、その動きとともにさまざまな文化が出会い、摩擦を生んでいった時代といってもいいでしょう。1989年にパリで開催された「大地の魔術師たち」展や2002年のドクメンタ11などをとおして、アートは他の国や文化をどのように表していったのかを巡る議論を紹介し、話し合います。

資本主義が導くアートのかたち

2018年11月10日(土)

講師: 小澤慶介

ますます加速しているように見える資本主義ですが、アートは、それによって牽引される部分もありながら、それに対して抵抗をする部分もあると言っていいでしょう。前者はアートフェアやオークションなどといったマーケット活動を見れば明らかですが、ではそのいっぽうで抵抗の形とはどのようなものとして表されるのでしょうか。タリン・サイモンの作品やガルフ・レイバー・コアリションなどの活動に触れながら考えます。

ヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタから今を考える

2018年12月8日(土)

講師: 小澤慶介

2017年のヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタ14という二つの大きな国際展から、今のアートと世界の関係性を読み解きます。ヴェネチア・ビエンナーレは、クリスティーヌ・マセルのキュレーションによる「VIVA ARTE VIVA(アート万歳)」、ドクメンタはアダム・シムジックによるカッセル(ドイツ)とアテネ(ギリシア)の2都市開催で話題を呼びました。いずれも100名を超えるアーティストが参加しましたが、それぞれ違う角度から現代の世界の課題ともいうべき事柄を照らし出していました。世界は、今どのようなものになりつつあるのか。アートをとおして考えます。

日本の芸術祭と地域社会の変化

2019年1月12日(土)

講師: 小澤慶介

戦後日本の社会の歩みを踏まえながら、現代の芸術祭ブームについて考えます。芸術祭が全国各地で開催されるようになったのは、2000年以降と言ってもいいでしょう。それには、産業構造や人口の変化が少なからず関わっていると言えます。大地の芸術祭や札幌国際芸術祭などに触れながら、芸術祭を地域社会との関係で捉えてみます。