アートト

コース > アーティスト(Ar)

アーティスト(Ar)

2019年6月〜2020年1月
日曜日9:30-12:00(プレゼンテーションの回は、9:30から12:30まで)
アーティストとして自立して活動する上で必要になる思考法や制作の展開法を、ディスカッションとプレゼンテーションをとおして身につけるコースです。それは、何を作るのかということより、なぜ今作るのか、どのように作るのか、どのように展示するのかという問いに向き合うことになります。受講資格は特になく、作品制作を行っていればどなたでも受講することができます。すべての回は、美術家の森弘治と小澤慶介により、また一部で美術家の森田浩彰をゲストに迎えて行われます。

※各回のディスカッションやWSと並行して、受講生は各自個別に作品制作に取り組むことが要求されます。

スクールお申し込み方法

件名を「スクール申込」とし、申込種別番号、住所、氏名、年齢、電話番号をご記入の上、school@artto.jpまでメールをお送りください。受付後、お振込と受講に関するご案内をメールでお知らせいたします。原則として、お申し込み完了後の変更、キャンセルおよび返金は受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

受講方法/受講料はこちらから

プレゼンテーション

2019年6月2日(日)9:30-12:30

これまでに制作した作品などについて、プレゼンテーションをします。考えや素材・形式の選択、表現への展開の関係について明快に伝達することを心がけ、受講生や講師からのフィードバックを受けます。

作品と作家性の客観的な分析WS

2019年6月16日(日)9:30-12:00

プレゼンテーションを経て、各自の作品や制作方法などをより客観的に把握するためのワークショップを行います。アーティストとして自立するために要求される能力において、どのような点が優れていてどのような点が不十分なのかを認識することで、受講生が採るべき制作過程や思考法を見極めます。

同時代の表象をさぐるWS

2019年6月30日(日)9:30-12:00

同時代を象徴的に表す出来事や現象、場、制度、人、言葉などを集め、そこから受講生各自が気になる事柄を選んで再構成することによって、同時代に対する各自の意識に輪郭を与える試みをします。制作の動機を独りよがりのものではなく、広く同時代の社会に求めることで、作品が表す事柄の広がりについても検討します。

表現の種を見つける

2019年7月21日(日)9:30-12:00

引きつづき、同時代の社会や意識がどのように作られているのかを探ります。クラスで議論を重ねているだけではなく、実際に外に出て、各自が取り上げた同時代に関する事柄がどのように具体的な場や現象、モノとして現れているのかを検討します。その過程で見つけた表現の種から作品を構想しはじめます。

表現を作品にする

2019年8月4日(日)9:30-12:00

同時代における問題意識と表現の種を結び、作品として形にするための一歩を踏み出します。同じ事柄を表すにしても、調査の方法や表現形式によって制作過程と作品の現れ方は違ってくることが想定できます。また、実現したい表現を目指してゆくと、必ずしも自らが慣れた表現形式を採らない方がよい場合も出てくるかもしれません。作品を豊かにすることを意識しながら進めます。

表現媒体や形式を考える

2019年8月18日(日)9:30-12:00

何人かのプロフェッショナルなアーティストの作品制作を例に挙げながら、考えたことや見つけたことを素材や形式の選択を経て作品へと展開してゆく方法について考えます。また、新作の発表に向けて、各自が抱える課題や検討点をグループで共有し、作品の完成度を高めるためのディスカッションを行います。

新作の発表

2019年9月22日(日)9:30-12:30

コース前半をとおして構想し制作をした作品について、発表します。作品は同時代の何を表しているのか、またそれを表すために選んだ方法や過程を意識しながら、平易な言葉で発表するよう心がけます。

作品の空間と社会という空間

2019年10月6日(日)9:30-12:00

空間とは何かについて考えます。平面、立体、映像、CGにかかわらず、作品は空間という概念と切り離して考えることはできません。また、作品が発表されるのも美術館や里山、ストリート、ギャラリー、ウェブなどの空間です。そこで、作品制作のあらゆる局面で関わってくる空間という概念について、具体的に考えはじめます。

空間の力関係をさぐるWS

2019年10月20日(日)9:30-12:00

実際に外に出て、社会空間がどのようなものであるのかについて、考えます。空間は、もともとそれ自体であったのではなく、時間をかけてそのようになっていると考えましょう。受講生各自から集められた街のイメージを見ながら、空間の分析から空間を定義づけている考えや、社会の意志を描き出してみる試みです。

歴史と記憶が空間に厚みを出すとき

2019年11月10日(日)9:30-12:00

作品は、それが設置される空間の歴史や記憶をどのように扱うことができるのかについて考えます。芸術祭や街場のアートプロジェクト、美術館などを思い起こし、いくつかの事例を挙げながら、作品の意味内容や作品が置かれる空間、そしてその両者の力関係について話し合い、各自の作品制作にフィードバックします。

同時代性・形式・展示空間の関係を考える

2019年12月1日(日)9:30-12:00

前期で行なった同時代における問題意識の作品への展開を、空間という要素を意識することでさらに追求します。作品が扱う事柄と展示空間の関係を踏まえながら、それまでに制作してきた作品の素材や形式を見直し、強度をさらに高めます。他の受講生の制作についても積極的に意見を述べながら、自らの考えをまとめてゆきます。

作品を展覧会でよく見せるために

2019年12月15日(日)9:30-12:00

作品を展示空間でよく見せるために、作品の設置案や機材の選択について検討します。作品の良し悪しは、最終的には展示によって決まるといっても言い過ぎではありません。展示案を図示したりマケットを作ったりして、より具体的に思い描くことは有効です。具体的な空間を想定し、予想される条件を踏まえながら最適な展示方法を探ります。

新作の発表

2020年1月12日(日)9:30-12:30

前期と後期をとおして制作した作品を発表します。作品制作は、具体的にどのような考えや経験からはじまり、どのような空間での展示を想定しているのかなどについて、具体的に発表します。

アーティストとして自立するために

2020年1月26日(日)9:30-12:00

アーティストの活動は、新作を作って発表をすれば終わりというものではありません。それは、学生のように課題があるから制作に向かうのではなく、問題意識を持って自ら制作に向かう態度が要求されるからです。プレゼンテーションを経て気づいた展開の方法や課題について話し合い、受講生の修了後の活動の方向性を見極めます。