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オーディエンス(Au)

レクチャー全12回
2017年5月〜12月開講
日曜日10:00-12:00
アート界に関わっている人たちの声を聞き、ふだんはなかなか知ることができない現場の知や課題、展望などから、2017年とこれからのアートシーンを考えます。アート界の仕組みあるいは話題になっている展覧会や議論を知りたい方、自分の言葉でアートを語れるようになりたい方に向けたコースです。

スクールお申し込み方法

件名を「スクール申込」とし、申込種別番号、住所、氏名、年齢、電話番号をご記入の上、school@artto.jpまでメールをお送りください。FAXにてお申し込みをご希望の方は、お問い合わせください。受付後、お振込と受講に関するご案内をメールでお知らせいたします。原則として、お申し込み完了後の変更、キャンセルおよび返金は受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

受講方法/受講料はこちらから

現代アートのA to Z

2017年5月14日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

現代アートとは何かについて考えます。現代において、さまざまな表現活動がありますが、それらがすべて現代アートになるわけではないのは、なぜでしょうか?その反対に、それでは、どのようなものを現代アートというのでしょうか?「現代アート」というときの、何か決まりのようなものについて、リュック・タイマンスやサンティアゴ・シエラ、ヒト・スタヤルなどの作品を紹介しながら思いを巡らせます。

アーティストが追い求めるアートの姿

2017年5月28日(日)10:00-12:00

講師: 野村和弘(美術家)

アートとは何かについて考えます。アートといっても、その定義は人によってさまざまになされるでしょう。しかし、現代アートの領域のアーティストたちは、何を求めて作品を作っているのでしょうか。「春を待ちながら」(十和田市現代美術館、2015)や「六本木クロッシング2016展:僕の身体あなたの声」(森美術館、2016)などに出品した作品をとおして、アーティストが考えるアートについて話し合います。

アート界の仕組みと運動

2017年6月11日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

現代アートの業界はどうなっているのか、またそこにはどのような仕事があるのかについて解説します。美術館や芸術祭、アートフェア、ギャラリーなど、現代アートに触れることのできる場はいくつか考えられますが、それらは制度的にどのように関連し合っているのでしょうか。またそこにアーティストやキュレーター、観客はどのように関わっているのでしょうか。アート界をマッピングしながら、その運動について考えます。

美術館の役割とその変化

2017年6月25日(日)10:00-12:00

講師: 住友文彦(アーツ前橋館長)

都市型の美術館ではなく、地方都市である前橋市の人や産業とともに美術館の可能性を探る「アーツ前橋」の取り組みについて考えます。すでに超高齢化社会や空き家増加の足音が聞こえてきている時、地方都市の美術館はどのような場として機能しはじめるでしょうか。市民と協働した「表現の森」展(2016)や土地の食文化に焦点を当てた「フード・スケープ」展(2016-2017)などをとおしてその可能性を考えます。

ギャラリーの舞台裏

2017年7月9日(日)10:00-12:00

講師: 藤城里香(無人島プロダクション代表)、大柄聡子(サトコオオエコンテンポラリー代表)

現代アートを扱うギャラリーの仕事を紹介します。才能や成長の可能性を展覧会で世に問い、作品を売却しながらアーティストのマーケットを作ってゆくギャラリー。もしかしたら、ギャラリーの仕事は、見えていない部分のほうが大きいのかもしれません。展覧会づくり、宣伝、アートフェアへの参加など、アーティストに伴走するギャラリーの多岐にわたる仕事について紹介します。

2017年上半期のアートシーンをナナメ読み

2017年7月23日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

国内外のアートの話題になっている展覧会や動向を紹介し、話し合います。2年に一度のヴェネチアビエンナーレや5年に一度のドクメンタ、そして10年に一度のミュンスター彫刻プロジェクトが同時に開催される2017年は、ヨーロッパの年といってもいいでしょう。それぞれの国際展で議論されていることや試みられていることなどに注目してみましょう。また、一方で国内における展覧会や動向にも触れ、2017年下半期以降の動きを占います。

アートを仕事にするために

2017年9月10日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

現代アートの仕事は、どこからどのようにはじめればよいのか、またそのときに必要になってくる知識やスキルはどのようなものかについて考えます。アーティストやキュレーター、ギャラリストなどの他にも、アートに関わる仕事はたくさんあります。NPO法人AITやアートフェア東京などにおけるプロジェクト、また小規模で実験的な展覧会、そして美術館で行われる展覧会づくりなどの経験から、小澤慶介が考えるアートへの入口を紹介します。

キュレーターの仕事と職能

2017年9月24日(日)10:00-12:00

講師: 西川美穂子

開催1年以上も前からはじまる展覧会づくりの作業工程について、キュレーターの仕事を軸に考えます。そこには、アーティストの選定やテーマの設定だけではなく、例えばアーティストのアイデアを実現するために使う素材調査や材料の調達、あるいはアーティストと専門家や地域社会の住人への橋渡しなどの業務も想定できます。東京都現代美術館のいくつかの展覧会を例に、キュレーターに求められるスキルを紹介します。

インディペンデントという、第三の道

2017年10月15日(日)11:00-13:00

講師: 服部浩之

美術館やギャラリーなどに所属せずに、個人でアートの活動を行うことについて紹介します。それは、制約が比較的少なく自由な道に見えますが、自ら仕事を生み出していかなければならないということでも。国際芸術センター青森や「あいちトリエンナーレ2016」のキュレーターを経てたどり着いたインディペンデント・キュレーターの仕事について紹介します。

アートを言葉で伝える仕事

2017年10月29日(日)10:00-12:00

講師: 島貫泰介

アートが投げかける疑問や驚き、異議、時代思潮などを言葉にのせて運ぶ仕事について紹介します。作品の意図を読み解き、必要な情報を取り出し、限られた文字数でわかりやすく一般の人々に伝えるとき、どのようなことに留意したらよいのでしょうか。美術手帖やCINRA.NETなどに数多くの文章を寄せてきた経験から、いくつかのポイントを伝えます。

アール・ブリュットを考える

2017年11月12日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

精神的、または知的障がい者、高齢者、あるいは専門的な美術教育を受けていない人の手による表現を包括的に示す「アール・ブリュット」について考えます。20世紀フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによる名付けとその歴史を振り返りつつ、2020年の東京オリンピックに向かって制度設計とプログラムの充実が図られる状況について解説します。アートと福祉が交わる地点で、いま、何が起きているのでしょうか?

2018年のアートシーンへ

2017年12月3日(日)10:00-12:00

講師: 小澤慶介

2018年以降のアートシーンがどのように変化してゆくのかについて、受講生とともに考えます。経済や政治、またそれに影響を受けて刻々と変化する社会の構造や状況に、アートはどのように関わりをもってゆくのでしょうか。国内においては、芸術祭や美術館、アート・マーケットなどの動向を、また海外の動向については、国際展などで提示された議論を参照しながら、来るべきアートの姿を思い描きます。